クローズアップ現代
日常的に見慣れた画角からちょっと視点をずらして、例えば空を見上げてみる、しゃがんで子どもの高さで眺めてみる、庭の花を虫の視線になってクローズアップしてみる。たったそんなことが気分に変化をもたらすんですから、オーノー、脳ってのは、案外単純に外部刺激に反応する構造なのかも。であればですよ、幸福な記憶につながる情報を五感のアンテナから取り入れましょう。
脳の主な働きである思考とは物事を論理的に組み立てたがるもんですから、数字やグラフなどにとても影響されやすいし、防衛本能がありますから、警告やネガティブな言葉に対しては即座に思考回路が厳重警戒シフトに入る。しかし実のところ、この論理的思考の前には感情とか、情緒、情動、気分のフィルターが存在しているのです。論理は論理的なようでありながら、実際には快・不快に支配されていて、快・不快は環境(周囲から取り込む刺激)によって決定づけられる。
いいんじゃないですかねえ、さすがに、もうテレビはそこそこで。テレワーク中のお客さんちで打ち合わせをしていると、結構な割合で音楽を流して暮らしているんですよ。クラシックだったり、ジャズだったり、ハワイアンだったり、いいんだなぁ〜あの感じ。
誰も予想だにしなかった展開、今一番必要なのは、いち日いち日を頑張って踏ん張る元気なわけですし。そう言えば思い出した思い出した、津波の後もテレビよりもラジオに助けられましたよね。そう、ラジオですよラジオ。
ちなみに好きな番組はピストン西澤の GROOVE LINE 、山下達郎 サンデー・ソングブック、松任谷由美の Yuming Chord 、ピーター・バラカン ウィークエンドサンシャイン など。おやおや、ぼくの場合・・・音楽番組ばっかし。
気分しだいで責めないで、涙がでちゃう。心地いい刺激に身を浸して気分を上げれば思考回路は明るく溌剌と回転を始めます。視点をずらして見上げる、しゃがんで眺める、花を虫の視線になってクローズアップしてみる。そして情報のインプットは慎重に、自分が不安を感じることなく生息していた時間にワープできる、好みのものを厳選して。
BGM は、例えばこんなのいかがでしょう。モーガン・フォッシャー、ニューエイジ・ヒーリングミュージック界の知る人ぞ知る、ほとんどの人は知らないミュージシャンにしてフォトグラファー、何と30年以上前から日本在住。ここ数日、設計しながら流しています。
ジャンルを問わず、若き日に並走してくれたミュージシャンはかけがえのない財産ですね。親からバッカじゃないか!と言われながら、アトリエと呼んでいた油絵具と現像液の香りが充満する、西陽の入る4畳半で聴きまくったレコードに、TDKカセットテープに、テスト勉強してるフリでのめり込んでいた深夜放送に、ゲバゲバ、ピッ!アッと驚く〜〜為五郎〜〜〜!還暦親父は、齢を重ねに重ねた今頃になって支えられているのでありました。
クリシェ、人生に無駄はありませんなぁ。だからですね、この苦難も絶対に次の幸福へと至る前振りなのですよ、しかも世界規模の。ワックワクしませんか、このトンネルを抜けた後の世界が、地球が、どれほどの幸福感に包まれるのかと。そこまでたどり着かなきゃ損だから、キツい状況にあるあなた、気分を上げて、元気を出して、踏ん張れるだけ踏ん張ってくださいね。もしもですよ、万一、こんな時に庭どころじゃないでしょうけどこんな時だからこそ庭だって、ぼくは本気でそう信じていますから、お手伝いできることがあれば躊躇なくご連絡を。雑草取りでもペンキ塗りでも、あるいはとにかく庭を花だらけにしたいとか、カーテンを開けた時にひと鉢でいいからベランダに花があったらいいのになあとか、あなたの環境を整えるために、ぼくらにできることは全力でやります。
Love& Peace
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