ああ無情、ジャンバルジャン、ビクトル ユーゴー作。無情とは情が無いことなれど、情を常へと変換し、ああ無常とすえればそれは親鸞が詠んだ「我が世誰ぞ常ならむ」。仏教教義における中核であり、無常感こそが幸福へと至るワン・ウェイ・チケットなり。祇園精舎の鐘の音は、ゴオ〜〜〜ン、諸行無常と鳴り渡り、昨日の花は夢幻の黄泉に咲く。森羅万象が常に常ならざるシステムならば話は簡単、空海が空と海との間に向かって叫んだ「汝が風になれ」に従って、暴風雨に翻弄されることなく千の風となり、偏西風に合流して地球をひと巡りいたしましょうか。
というわけで、3年前から女房が言い続けていた「何でこんなところに植えたのよ。ったくセンス悪いわね」 という非難轟々から避難GO!GO! 、センターで夏を彩ってくれていたメドウセージを庭の隅っこに移植しました。