朝の庭でたまたまチューニングしたNHKラジオによれば、「今年はラニーニャ現象の影響で寒さが厳しい冬になりそうです」とのこと。
エルニーニョ現象・・・南米沖の海面温度が平年よりも高い状態
ラニーニャ現象・・・南米沖の海面温度が平年よりも低い状態
エルニーニョというのはスペイン語でキリストの幼少期を指す呼び名で、ペルーの漁民がクリスマスの頃に現れる小規模な暖流のことをそう呼んでいたそうです。それに対してラニーニャは女の子を意味しており、エルニーニョとは逆に温度が低い海流のことで最初はアンチエルニーニョと呼ばれていましたが、エルニーニョがキリストを意味しているので「アンチ」はいかんだろうとなって、男の子の反対だから女の子、ラニーニャと呼ばれるようになりましたとさ。
暮らしの中で海水温の変化が言葉になるとはなかなかいいですよね。ペルーの漁民たちの営みが思い起こされて、脳内に聞こえてくる潮騒と、干物を並べ、網を補修している人の姿によって浄化されるような気がします。
そういう庭を組み立てたい、理屈を超えて潮騒や風の歌が聞こえてくる庭を。
そんな気持ちにしてくれるお客様との出会いが途切れることなく訪れる、これは神の御加護かはたまたいつも庭の遥か天空から見守り励ましてくれる、ご先祖様と精霊たちの思し召しか。
さあてと、コーヒーをひと口啜ってから、イマジネーションの旅へ出発です。
え、風は吹いたかって?いいんですよ、昨夜の風の事なんって気にしていたら今朝の心地良いそよ風を逃してしまう。蝶は今日も庭ではばたいて、微かな風を起こすだけ。