時は幕末、激動の時代です。吉田松陰は居並ぶ塾生たちに向かって「諸君、狂いたまえ」 言い放ちました。その前置きには「狂愚まことに愛すべし、才良まことに恐るべし / 狂うほどの情熱を持って行動を続ける者は愛すべき存在である。一方、理屈を先行させてしまったら行動が鈍ってくるから恐ろしい」と話したそうです。
熾火を煽る
秋を明るく彩るシュウメイギク(秋明菊)。
花言葉は「薄れゆく愛情」「あせていく愛」「忍耐」「淡い思い」、
人生の秋をむかえた夫婦への暗喩のような。
名前とは違いこれは菊ではなくてアネモネの仲間とのこと。
ちなみにアネモネの花言葉は「愛しています」「真実」「期待」。
時は現代、激動の時代です。ずいぶん長いこと理屈理屈で行動を抑え込まれてきた人々の中には、ストレス溜め込んで、家庭がギクシャクしたり、鬱々としたりで庭は荒れ放題という方も少なくないようなので、どうでしょう、ここはひとつ理屈抜きで庭を美しく整えてみませんか。
狂ったように雑草を抜いて、狂ったように花を植えて。本当に狂ってしまう前に。置いてけぼりを喰らっている季節に追いついて、一気に追い越しておけば余裕シャクシャクで、家族にも自分にも、これでもかこれでもかと不安と文句を言い続けているテレビにも、泰然自若で向き合えることでしょうから。
気づいていますか?あれほど薫っていたキンモクセイが終わり、マツムシはそろそろ声が小さくなり、季節は晩秋へとバトンを渡しました。次はコスモスとシュウメイギクとハナミズキの赤い実。
諸君、狂いたまえ。動かずに抑え込まれ続けたら電車を止めるのがオチ。つまらん、つまらんよ。狂った気運、狂った生活感覚、狂った正義の理屈、狂ってしまった者の演説によって冥府魔道へと引きずり込まれるなことのなきように、先手を打って小春日和の庭に春爛漫と花咲き乱れていたら、必ず次の扉が見えてきて、それは花咲くように自然と開いて、こっちこっちと手招きしますよ、本当に。
幸せとはシンプルに、家庭円満のこと。家と庭で家庭です。マーヴィン・ゲイが言ってるんだから間違いない。
最愛のパートナーを失い、絶望し、鬱になり、薬物に走り、しかしついに地獄から這い上がった時、陽気なモータウンの貴公子は哲学者に変貌。生まれ変わったその歌声で、善良なる人々を励まし続けました。
母さん、世界では途方もない数の母親が泣いています。兄さん、姉さん、ものすごい人数の兄弟たちが命を落としています。だから僕らは助かる方法を見つけなくてはなりません。今ここに、わが家に愛をもたらす方法を。
父さん、それは違うと思う。もうこれ以上争い事はごめんだよ。わかるよね、戦争が正解だったためしはないってことを。
デモ行進、プラカード、それでどうにかなるなんて思えない。話し合ってみようよ、きっと分かり合えると信じて。今起きていることを、今何が起こっているにかを。どうなっちまったんだ僕らは。この国はどうしちゃったんだろう。
母さん、母さん、みんなが「世界は間違ってる」と思っているのに、誰なんですか、僕らの髪が長いことを批判しているのは。僕らは方法を見つけようと、見つけなきゃと思っているだけなのに。理解し合える糸口を探しているだけなんです。
デモ行進、プラカード、ヒステリックなシュプレヒコールで何かが変わるとは思えない。話し合おうよ。そしたら誰にとっても大切なことが何なのか、きっとそれを見つけ出せるから。
なにが起きてるんだ。僕らは何をやっているんだ。Right on baby もうしばらく頑張ってみようじゃないか、愛をもたらす方法を探り当てるまで。
コラム『庭をつくる人』はこちらへ→→→『横浜ガーデンデザイン!幸せな庭のレシピ』
庭ですよ庭、穏やかな幸せを感じられる庭空間かあれば、何が起ころうとあなたはあなたの幸せを見失うことはないのです。