この仕事は設計半分、現場半分のため、雨が続くと現場が滞ってしまいストレスになる。しかしそれも何千回と繰り返せば慣れてしまって、今はもう気にはならない。「仕方ないじゃんか、雨なんだから」と、心配事を消し去る思考のテクニックは、気づけば筋金入りとなっている。
ガーデンデザイナーはガーデンクリエイターでもある。ぼくはそうでなくてはならないと思っている。デザインはカンヴァス上ではなく、実際の庭空間に描かなければ価値を持たないのだから。だから、天候との付き合い方も大事な事柄となる。ゆえにガーデンデザイナーは空模様と並走するお天気屋、気ままなナチュラリスト、というのが理想像なのかもしれない。