Harmony
台風の爪痕残る森の道。
なれど足元に目をやれば、「それが何か?」と意に介さずに草茂り花が咲くの理り。
昆虫たちも普段通りののどかさで、焦るでもなく怯えることもなく、生存の営みを自然体にて。
水面では、カルガモがスイスイ進み朝の団らんいとをかし。
おじさんたちは、早朝6時というのにカワセミ探しでこの賑わい。何でも今年生まれた兄弟が飛び回っているんだそうな。よっぽど暇なのか、あるいは家に居たくない現実を抱えているのかなどと一瞬斜めに構えて思ったが、「おいおい、ところで己れは何で今ここにおるのだ」とメタな声が降りてきて、ああ、この先輩諸氏は充実の人生を送っておられるのだなあと気づいた次第(揃いも揃って超高級カメラ&レンズ。弘法筆を選ばずとは言うものの、どれほど楽しかろうと、超望遠の世界へ思いを馳せる。ぼくもその領域まで、『さんまのお笑い向上委員会』ならぬ生活向上委員会、たどり着きたいものだと、今日もクオリティーアップ&スピードアップで設計せよと尻を叩いたのでありました)。
消費税が上がろうが、ミサイルが飛んでこようが、不自然に陥った者たちが巻き起こす悲劇の報せが繰り返されようが、強引マイウェイ我が道を行く者には穏やかなる平和あり。
この道を行けばどうなるものかわ知らねども、天使のささやきにも似た悪魔のつぶやきにうっかり乗って道を逸れたら冥府魔道、修羅の道へとシュラシュシュシュ。感傷的になりがちな、秋は心の鍵を甘くするのでご用心ご用心。
もういち度、幸せだった頃のあなたに会えるかな、
と天使のささやきは福音であり希望の光。
希望という名のあなたを訪ねて、遠い国へと私はまた汽車に乗る。
あなたは昔の私の思い出。
ふるさとの夢、初めての恋、けれど私がおとなになった日に、
黙ってどこかへ立ち去ったあなた。
いつかあなたにまた会うまでは、私の旅は終わりのない旅。
と、これもまた自然な恋心なり。
生態系は、持ち場持ち場で四苦八苦の末に実現する、自然に則した、「ミルクを沸かしながら温まるのが遅くなったと、君はいつでもぼくより先に、時の流れ季節の移り変わりを知る」みたいな、ほんの些細で何気ない幸せが織りなすハーモニー。
さすれば各々方、まずは庭を整えて、家庭の幸福実現党。→→→→『横浜ガーデンデザイン!幸せな庭のレシピ』