Facebookの『過去を振り返る機能』で6年前の記事が出てきて、読んでみたら何ともいい心地になったものですから、ここに転記しときます。
愛おしさ
愛おしさ
連日仕事に熱中して心地よい疲労感と充実感をもって帰宅すると、愛犬のノアとその娘のココが玄関にすっ飛んできます(その後ろから愛猫のミーが歩いてきます)。
ノアはぼくが頭に触れた瞬間にうれションをし、ココは顔に向かってジャンプ!毎晩の熱烈な再会シーンです。
ここんところ女房も多忙な日々で、いち日中犬2匹と猫1匹で留守番ということも多くてかわいそうだなあと思いつつ、でもまあしかたないかと。帰宅後はできるだけスキンシップをとり、散歩したり遊んだり、一緒に湯舟につかったりしています。
いつものように庭に出てフェイスブックをチェックし翌日のブログを書いていると、ノアが出てきてまとわりついてきました。
女房は早朝から仕事で出かけて留守。朝からずっと退屈な時間を耐えていたので、きっと側にいたいのでしょう。
抱き上げると腕の中でク〜〜〜と声をあげ、しばらくピーピーピーと息をしながら顔をなめてきます。
愛おしいって、こういう気持なんですよねえ。
ノアの鼓動と体温を感じながら、ぼくの頭には、尊敬する作詞家でエッセイストの吉元由美さんの言葉が浮かんでいました。
命をかけて護るものが、あったかいって幸せだな。
抱きしめて、やわらかいのも幸せ。
いや本当に、幸せってこういうことなんだよなあってね。
犬たちを見ていると、思いをストレートに表現した方がいいんだよなあと思うわけです。女房に、子どもたちに、スタッフに、お客様に、ぼく以外の人すべてに。
犬と暮らしている人は、きっと同じことを感じるんじゃないでしょうか。
感じたら伝える。思ったら伝える。
伝え上手から愛おしさが生まれる。
いつもちぎれるほどシッポを振る彼らの姿に学ぶことは大きいです。
人生という旅路の途中でたまたま出会えたこの命たちに、ありがとう。
きみたちがいるから、ぼくは自分を確認し、自分のあるべき姿を見失わずにいられます。
そしてぼくの周囲の生命体の皆様に、ありがとう。
素直に、ストレートに伝え合って、一緒に命を輝かせていきましょう。
庭でまとわりついてきたノアのクークー声に、シミジミとした夜でした。