おざなり・なおざり問題
しっかりと考えて、きちっと手を加えれば、その荒地に庭が生まれます。
おざなりは「いい加減」なこと。なおざりは「放ったらかし」のこと。
しっかり考えるって言ったって、何をどう考えたらいいのかわからないという方が多いわけです。それは当たり前で、日本における庭とはこれまでワビサビとか、お作法とか、宗教観とか、概念が江戸時代から変わっておらず、しかしそれを住宅の庭スペースに当てはめてみたところで暮らしに何の寄与ももたらさず、逆に手入れ手入れで苦労が増えるばかりなり。新・美の巨人たちやヘウレーカなどで古寺仏閣の庭園を取り上げていますが、あれはあれで素晴らしいものなれど、同じ庭と呼ぶ場所でありながら、実はまったく違う世界の物語なのであります。
現状の写真を撮ってご来店を。
さすればマスクの上に笑っているその瞳から、さらに鱗を落として、輝きを増してご覧にいれましょう。
おざなりは「いい加減」なこと。なおざりは「放ったらかし」のこと。
では次の課題です。役不足について。
役不足とは与えられた役割が不相応に軽いという不満の意味。ですから「いやあそんな大役は無理ですよ、私では役不足です」は間違い。「彼の実力なら主任じゃ役不足だから課長を任せようじゃないか」が正解。
雑草対策、目隠しのあれこれ、植物のこと、レンガの積み方、デッキの作り方、もっと漠然と「途方に暮れるばかりで、どうしたらいいでしょう」とか、庭に関するその大役はぼくにお任せあれ。