ティータイム『ツムシ鳴く季節』
|
横浜|エクステリア工事|グレースランド
ホーム
>
コラム
>ティータイム『ツムシ鳴く季節』
ティータイム『ツムシ鳴く季節』
ティータイム『ツムシ鳴く季節』
たおやかに夏が過ぎ、たおやかに秋が来る。
たおやか → → → 姿・身のこなしが美しく、しなやかでやさしいさま。
今年はサルスベリの咲き方がゆっくりでした。
灼熱の季節には、ひと昔前なら咲いている花はキョウチクトウとサルスベリとヒマワリくらいのもので、それを曰く「夏枯れ」と称し、草花は秋になリスタートし楽しむもの、というのが、庭好きたちの普通の感覚。夏は雑草を抜きながら水やりを怠ることなく夏野菜の収穫を楽しんで、お仏壇に添える花は秋になってから存分に。間つなぎで空き地に咲いているテッポウユリでも活けておきましょうか、という具合。まあ田舎の話ですけど。それがこの頃では夏の暑さも平気の平左で咲く品集が多く出回り、ガーデニングに夏枯れはなし。
これも暮らしの進化ですね。たおやかに、たおやかに、花いっぱいのままで夏から秋へ。次なる品種はコリウス、コキア、定番のコスモスも今が植え時です。
ところで、マツムシの声にきづきました?一斉に、たおやかな音を響かせていて、ああ、なんだかんだ言って、ちゃんと季節のページはめくれたんだなあと、秋は求愛の季節なだなあと独りごち。いい歳こいた爺さんが求愛ってなんだよ、などと言うなかれ。愛情を伝えることができなくなった昆虫は、メスに食われてご臨終。「あなた、ありがとう。ご苦労さんでした」って、生きてるうちに言ってくれよ〜。
わが家では春しか咲かないはずのバラが咲き、 ジューンベリーは何枝か狂い咲き。
ぼくらには感じられない夏の異変に、 花たちはたおやかに適応しているのでしょう。
遅かれ早かれムシャムシャ食われるその日まで、たおやかに、たおやかに、季節と並走いたしましょう。毎年お伝えしていることながら、夕暮れ時に円海山の頂上広場へ行ってみてださい。チンチロチンチロチンチロリンが数百匹か数千匹か、一斉にプロポーズ大作戦なものだから、ジャー!ってそれはそれは凄い大合唱。森の木々降る求愛シャワーは神秘的ですよ。