ブルー・ラグーン
昨日は仕事がはかどり、まだ陽射しがある時間に店を切り上げ久々の撮影散歩を楽しみました。狙いはやはりアジサイで、数年来心得ている近所の撮影ポイントをひと巡り。
この花は咲き始めが美しいのです。ことにブルーは、青い珊瑚礁のブルック・シールズのようで。
大満足で帰宅したら、女房から「設計に入っている物置の品番、間違えてたよ。もう入荷して組み立て始めてるんだけどどうするの!」とイエローカードを出されまして、いやはや考えられないような凡ミスで迷惑をかけてしまいました。とほほのほ、最近こういうのが多くて・・・老化でしょうか(廊下に立ってなさい!)、はたまた・・・やはり老化でしょうね、といつもなら深く深く海の底まで落ち込むところですが、ブルック・シールズ効果か数秒沈んだところでポコっと浮かんだ言葉が「誰だってミスするわいな。ええやんか、人が死ぬわけじゃなし」でした。でも女房の反撃が恐ろしいので発声はぐっとこらえて、代わりに出た言葉は「誠に申し訳ありません」でしたけど。
面白いもんですよね、気持ちが弱っていると泣きっ面に蜂がたかるのに、気力充実している時には平気の平左ですぐに立ち直れる。脳科学の本にはよく「悩みや苦しみはただの脳回路の不具合であり、ありもしない幻想に等しい」ということが出てきます。 確かにそうかもしれませんね。主にセロトニンの分泌不足が人を落ち込ませているわけですから、せいぜい早起きをして庭に出て(朝日を浴びることによって成される体内時計のリセットで分泌が始まる)、食べ物は体内庭園の花壇である腸内フローラの環境を整える食物繊維と発酵食品を欠かさずに、庭仕事でストレスを解消しながら暮らしましょう。
季節の回り舞台は回転を完了し、背景はバラ色の世界から魅惑のブルーラグーンへと変わりました。土壌のペーハーに応じて七変化するアジサイのごとく、この悩みがちな自分を一変させてみたいものです。たぶん自転車に乗るみたいなもんで、コツをつかんでしまえばいとも簡単なことだと思うんですよね。「君子は豹変す」と申しますように、その都度都度にふさわしい自分へとコロコロ変わりたいものです。ああ懐かしき、あのドリフの場面転換みたいに。
ちゃんちゃんちゃ ちゃんちゃかちゃんちゃ ちゃんちゃかちゃんちゃ ちゃんちゃんちゃん、ちゃんちゃんちゃ ちゃんちゃかちゃんちゃ・・・
っと、これじゃババンババンバンバンといい湯に浸かっちゃって仕事にならないので、コロッと気分を変えて、今日の出囃子は清々しくも濃厚な、よくできたトロピカルカクテルのごとき夏の音、高中正義のブルー・ラグーンで。
高中はもちろんですけど、
ツインドラムをリードするパーカションの斎藤ノヴ(夏木マリの旦那さん)、
いい感じですよね。
絹の靴下を履いた強い女性と暮らすには、
この陽気でハイパーソニックなリズム感が必要なのかも。
高中はぼくより7つ上でノヴさんは10こ上。
こりゃあ仕事のミスを歳のせいにはできまへんなあ。