ぼくには職業上の特性というか習慣となっていることがいくつかあります。住宅地を歩きながら、通り過ぎる庭を次々に仮想設計することや、そこに人影があったらつい声をかけてしまうこと、季節の花を見かけたら撮影せずにいられないし、庭で朝日を待ち、夕方帰宅したらすぐに庭へ出てその状態を確認しないと夕飯とかの家事並行できないなど。このブログを庭で綴ることもそうで、室内ではそれほど書く気にならないのに庭で腰掛け続きを読もうと本を開いても、先にその時に庭で感じている何かを文字にしておきたくなってパソコン開きます。
もうひとつ決定的に思考に組み込まれているのが空想することで、レノン風に言うなら「想像してごらん」となるわけですけど、それは想像から逸れて妄想の範疇となってしまうこともしばしばです。今朝もその症状から夜明けを待つ庭時間が始まりました。起き抜けに庭に出た瞬間、ああ、娘夫婦と同居できたらどんなに楽しいだろうかと唐突に。それは現実的には現実離れしている展開なので、明け始めた空に意識を移行し、よく冷えた空気を吸い込んで、妄想は妄想のまま消滅させてしまおうとコントロール。今はそれでいいのです。もしも実際にそんなことを提案しても、お爺さんがまた面倒なことを言い出したと思われるのがオチですから。