うちの店グレースランドはホームセンターの外売り場にあります。ですから土日は庭や外構の相談以外の問い合わせも多くて、時には一日中運動会のように走り回って、脚立やペット用品やDIY用品の売り場を案内しています。
今回の金子様も、きっかけはそんな感じで「家具や収納用品はどこにあるの」と話しかけてこられた元気なおばちゃん(金子様には失礼なのですが、実に元気なおばちゃんなのです)、それが出会いでした。聞くと新築中で、住宅メーカーから紹介の外構業者さんのプランが気に入っていないとのことで、それなら一度設計してみましょうかという感じでお付き合いが始まりました。
当初あまり具体的な完成イメージをお持ちでなかったので、叩き台ということでお出ししたのがPlan Aです。
Plan A
オープンスタイルで素材はヤキスギレンガ、フロントヤードはコニファーガーデンという感じです。
このプランをご家族で検討していただき、門扉をつけたい、コニファーより雑木類がいい、駐車場にスリットを入れてリュウノヒゲを入れたいなどの意見が出ました。さらにいろんなお話をしていく中で、建物の外壁の色にとてもこだわったということを知り、外壁と同じ素材を使ったデザインにすることを提案、同じく建築工事の玄関ポーチと同じタイルでアプローチを構成するということで出来上がったのがPlan Bです。
Plan B
金子邸の完成写真です。
Before
After
Before
After
このタマがいいんです。一目で気に入って即仕入れました。それを金子さんも気に入ってくださって、門番として設置しました。
いかがでしょうか、建物と素材を合わせたことでグッとグレードアップした感じがします。
元気なおばちゃん(敬愛を込めて)の新築住宅。
実は金子さんはお店をやっていて、すっごく忙しい毎日を送っています。そんなわけで「草花の手入れなんかやってられないわよ」というのが最初のお話でした。ところが打合せを進めるうちにややニュアンスが変わってきて、気持ちのどこかで“ 本当はガーデニングを楽しむ生活がしたい ”そう思っているんじゃないか、でも聞くと「忙しいから花なんて・・・」。
思いきってガーデニングを楽しめる庭を提案しました。
Plan A
何と、とても気に入っていただけました。このプランでイマジネーションが膨らんだらしく、苗の通販カタログで研究されて“ バラをやってみたい ”というところまで。
細部を変更したのと、お気に入りの焼酎ビンをガーデンライトにしたいというご要望を入れて出来上がったのが次のPlan Bです。
Plan B
新築を期に、忙しさに負けないでガーデニングを始めることとなった金子さん。
当初は「仕事が忙しくて草花はやってられないから庭中石かレンガにしたい」と言っていた金子さんが、打合せを進めるうちにガーデニング生活、そしてローズガーデンにまでイメージが広がりました。
庭へのイメージが高まって、ローズガーデンを目指すこととなった金子邸の草花です。
下町ックな元気おばちゃん(敬愛を込めて)が目指すローズガーデン!ご主人と息子さんに「やれやれ、また庭にいるよ」と言われながら、とても楽しそうです。
数年後、きっと金子さんの人柄同様、気取りの無い、バラ満開の庭になっていることでしょう。とても楽しみです。