ガーデンデザイナーの仕事をシンプルに考えると“ 与えられた条件でお客さまが実現したいイメージや可能性を追求して具現化する ”ということを生業とする空間職人です。こうしてブログで紹介するとなるとどうしても大きい庭が多くなってしまうのですが、実は限られた場所をどう有効に構成するかということを日常的に考えています。それが癖になって、広い庭でも隅から隅まできっちり活用したやや息苦しい提案になってしまうこともあって、これも常に気をつけている点です。
今日ご紹介する石綿邸は、やや狭めなリビングの外の土間スペースをどうしたら家族で楽しむ場所として有効活用できるかということがテーマでした。それと同時に周りから丸見えでリビングのカーテンを開けられないということも解消できればというご希望です。
Plan Aはウッドデッキ、リビングの外が狭めなときにはこのようにリビングと段差をつけないで敷地いっぱいまで広げるのが最も有効です。それと既存のフェンスに結束するという簡単施工で市販のルーバーフェンス(耐久性に難ありですが、価格が低いので壊れたら取り替えればいいという選択です)で目かくしするというプランです。
Plan Bは足元を気にしないで出られる必要最低限の階段とレンガのテラス、一段降りる形でジュラストーン(現在はコンクリートなので、石を張ることで庭スペースという認識になって広く感じるようになります。
Plan A
Plan B
ご夫婦で検討の結果ウッドデッキに決定! 明日はそのビフォー・アフターです。