ぼくが行なっているガーデンデザインの主な作業は、庭用の土地を庭空間にすることです。
多くの人がこのポイントに気づかないまま、平面図上で通路と花壇とデッキと、という具合にイメージしていって、さあ出来上がってみたら、そこは地面を区分けしただけの場所。そうなると部屋から眺めてもつまらないし、庭に出て腰掛けても居心地が良くないし、それ以前に目隠しができていないためにカーテンを閉めたままで暮らしているというケースは、まるでそれが普通のことであるかのごとく目にします。
ではどうすれば地面から庭空間を立ち上げることができるでしょう。重要度の高い事柄から並べますので、「なんでうちの庭は楽しくないんだろう」という方は参考にしてください。
1、カーテンを開けて暮らせるように、必要な箇所に適切な目隠しをする。
2、庭に出やすくするために、ゆったりと降りられる階段を設けるか、デッキやテラスなどで庭のレベルを部屋の床に近づける。
3、部屋から見て目が当たる高さの構築物か樹木を配する。
4、腰掛けた時に、すぐ近くに目が当たる高さの壁(板塀、生垣、トレエリスなど)を設ける。
5、身長よりも高い位置に証明器具を取り付ける。
6、庭の居場所に張り出している枝や、タープ、パラソル、パーゴラ、屋根などで、物陰にいるような演出をする。
7、手の届く場所に屋外コンセントを設置する。