ミルクを沸かしながら あたたまるのが遅くなったと
きみはいつでもぼくより先に 時の流れ季節の移り変わりを知る
静かに 静かに 夜は降りてきた 夜は降りてきた
伊豆でスキューバダイビングのショップをやっている方の情報、海底では季節がひとつ早く進んでいるそうです。冬の海藻や魚の種類から春を感じ、春には夏を、夏には秋を感じるとのこと。海の底が先導するようにして地上の四季は移ろっているのかもしれません。
人はどうでしょう。ぼくも含め多くの人が、季節に置いて行かれないように後追いをしてしまう。う〜寒くなってきたからそろそろダウンジャケットを出さなきゃ、みたいに。そして追いつけずに体調を崩す場合も多々あるわけです。
秋から冬へ、気温が下がり日照時間が短くなってゆきます。でもその分夜を長く楽しめますから、澄んだ空気に冴え冴えと浮かぶ月を眺めつつの庭時間を過ごしてみませんか。まだ全然寒くないし、風が弱い夜なら1枚羽織るくらいで大丈夫。
季節を追うか、並走するか、先回りをするのか。子どもの頃は先回りでしたよね。常に次の季節が楽しみで、夏休みが待ち遠しかったし、秋の遠足と運動会、それが終わればクリスマスのプレゼントを想像し、もういくつ寝るとお正月などと歌っていた。
そうか、先先に楽しみを置けばいいのか。そうだ、ガーデニングはそれなんだよ。いつも次の季節の花を植えて育てている。大人になっても近未来をワクワクとイメージできるのが庭なんですよねえ。っと、紺屋の白袴、そろそろビオラを植えなければ。あと咲き出したバラの追肥と芝生にも。先回りするのはなかなかいそがしいことなのです。