店で、園芸コーナーに向かう形で座り設計に集中したいたら、外から「元気?」と声が掛かりました。顔を上げたらにこやかなおじさんがこっちに手を振り笑っている。マスクをしていたこともあり、誰なのかを判別できずに立ち上がろうとしたら両手で制され、座り直したところに「少し痩せた?」と。咄嗟に「ははは、鬼女房に絞られているもんで」と返したら、「それは順調ってことだね。頑張ってよ!」と笑顔のままで去っていったのでした。誰だっけ・・・思い浮かんだのはふたりで、どちらも10年以上前のお客様です。ぼくよりもひと回り上で、とても夫婦仲のいい、奥様のためにせっせと庭仕事をこなすタイプの尊敬すべきお方。こうして声をかけていただけるありがたさたるや。ほんの一瞬の出来事に、過去の素敵な庭物語が次々と浮かんでやる気満々となって、再び設計設計また設計。
十年一日の如しなり。