庭のことだま『ドブに落ちても根のある奴は』
ドブに落ちても根のある奴は、いつか蓮(はちす)の花と咲く。
奮闘努力の甲斐も無く
今日も涙の
今日も涙の日が落ちる
日が落ちる
とかく西に行きましても東に行きましても、土地土地のお兄貴さん、お姐さんにご厄介かけがちなる若造です。
以後、見苦しき面体お見知りおかれまして、今日こう万端ひきたって、よろしくおたの申します。
毎年この時期になると、世の男子が太古の昔、ネアンデルタール人との攻防戦を繰り広げていた頃より備えている寅次郎成分の極楽トンボがうずきだし、風にふるえる緑の草原を青年は荒野を目指し、また旅に出たくなるんだよなあ。
とはいうものの、思えば今も旅の途中にて、思えば遠くへ来たもんだ。流れ流れてたどり着いた、港町横浜に下ろした細い根っこで踏ん張って、いつか蓮の花と咲く。
男というものつらいもの
顔で笑って
顔で笑って腹で泣く
腹で泣く
しくしくしく
今年はすんなり秋へと移行。昨年の今頃、猛暑日続きで喘いでいたことを思えば有り難きかな令和元年季節の具合。立ち止まることなく移ろい続ける花たちを、マツムシがにぎやかになった庭の書斎で綴っています。→→→『横浜ガーデンデザイン!幸せな庭のレシピ』