庭のことだま『合縁奇縁一期一会』
袖触れ合うも他生の縁にて、縁は異なもの味なもの。山で採れたるワサビでさえも、縁ありゃ刺身のツマとなる。
出勤前にカメラ担いで歩いていたら、警戒心が強いはずのモンシロがついてきました。一定の速度で進むぼくを追い越したかと思うと草に止まって待ち、通り過ぎるとまた追いついてきて顔の周辺をチラチラ飛んでは先へゆく繰り返しで、漁師の船に並走するイルカのよう。常用しているレノアハピネスが気に入ったのかもしれません。
ランタナが咲いていたので立ち止まったら、ぼくが促すままに花へ行き蜜を吸い始め、おお、これぞ種の壁を越える神通力なり。
せっかくの出会いなので撮影させていただき、撮り終えて歩き出しても今度はもうついてこない。
じゃ、また。
「また」が来るのかどうかはわかりませんが、また会いたいなあと思いそう告げました。
そうそう、台風が近づいてるから上手にしのいでね、と付け加えて仕事場へ。
合縁奇縁も一期一会。
自慢ですけど、ぼくって出会いの才能はある方なんですよね、主に昆虫ですが。
庭の書斎で過ごしていると聞こえてくる声あり。声の主は風か、花か、はたまた天空よりいつも見守ってくださるアマテラスか。→→→『横浜ガーデンデザイン!幸せな庭のレシピ/庭のことだま』